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平屋の間取りを考えるキーワードは「生活動線」!ポイントを解説します

2020年08月05日

平屋と同じ間取りの新築住宅の人気が徐々に高くなっています。庭との一体性を感じさせる開放感や、家族が年齢を重ねても階段を上ることがない、大規模なリノベーションを図ることなく長期間に渡り快適な日常生活を送ることができる、建築工事の工程も少なく坪単価も安いなどのメリットが意識されていることも関係しているようです。加えて二階部分がないので建物全体にかかる負荷が少ないので、耐震性にも優れています。ただし二階建てに比べると、平屋建て住宅は延べ床面積が限られるので、空間を有効利用するために工夫が必要です。
最近ではハウスメーカーの中にも、平屋建ての住宅に絞ったシリーズを提供することも増えてきています。空間を広く感じさせる工夫として天井を高い位置に設定し、屋内を狭く感じさせない工夫が凝らされていることもあります。
しかし、どのハウスメーカーで平屋の注文住宅を建築するにせよ、快適に日常生活を実現する際に真っ先に検討するべきなのは各種の動線です。特に重視したいのは生活動線です。生活動線とは家事などの際に移動する頻度が高い動作の流れの軌跡を線で繋いだものです。住宅の面積には違いがありますが、家事は規模の如何に関係なく時間も労力も投入せざるを得ません。特に家事の中で労力が大きいのは調理と洗濯にあります。この二つの家事に共通するのは家の出入を伴うことです。洗濯したときは屋外で衣類を乾燥させる必要があります。調理の場合は必ずしも屋外に出ることはありませんが、購入してきた食材を台所に搬入する機械は頻繁にあります。このような特徴を踏まえると、家の出入と洗濯と調理は同じ生活動線上に配置しておくと、ストレスを感じることなくスムーズに動作をすることが可能です。
新築のマイホームには来客する機会も増えるかもしれません。来客した人におしゃれに感じてもらいたいものです。このシチュエーションを念頭におくと来客動線を検討する必要があります。来客時にプライベート空間が目にされることがないように来客動線を意識した間取りを考えましょう。洗面所や台所が来客の目線に入るのは恥ずかしいもので、来客時に洗濯物を取り込む所作などを見せたくないものです。来客者と家族の動線がバッティングすることのないように、生活動線と来客銅線の線引きを意識して間取りや設備配置を決定するのが賢明です。平屋の間取りで、後日に費用を掛けることなく快適な日常生活を実現するには、希望の間取りに生活動線の視点を加味することがポイントです。