出版不況の原因

出版不況を引き起こす原因として、ここまでに挙げたものは、寧ろ出版業界の外の世界によってもたらされた原因です。少子化にせよ、メディアの多様化にせよ、これらは出版業界自身がどうにかできるものではありません。

これに対して、これから挙げる出版不況の要因は、出版業界自身に大きく関わっており、出版業界自身の要因とも言えるものです。それが出版物の乱立と呼ばれるものです。

皆さんはよく書店、本屋さんに行きますか。

書店に行って、例えば雑誌の売り場を見渡してみたら、実に同じようなテーマ、同じようなスタイルで、何種類もの雑誌が売られているのを目にすることでしょう。皆さんはどんな雑誌が読者によく売れるか、ご存知ですか。

まあ、このような質問に私達が答えられる訳もなさそうですが、実際のところ読者によく売れる雑誌というのが一体どういう雑誌なのかは、実はある程度決まっています。そうした「よく売れる雑誌」があるとすれば、幾つかの出版社がそれを競って出版します。

その結果、書店で同じようなスタイルの雑誌が店頭に並ぶことになります。

そうなると行き着く先は過当競争であり、各出版社は販売価格だけで同業他社と競争しようとします。一旦過当競争になると、その先に待っているのは極限までの値下げ競争です。こうして出版業界は互いに泥沼の、出口の見えない競争にのめりこむことになります。出版業界の現状としてはそれだけではありません。

出版物の減少

例えば出版物の売上の減少と、出版点数の増大による、出版物一点当たりの実売部数及び増刷率の低下といった現象です。
言わば薄利多売の現状が横行し、出版業界は自ずと利益が上がらなくなってしまっているのです。

出版不況の影響は出版社だけではありません。出版業界を支える、別のところにもその影響が及んでいます。

それが書店、本屋さんです。例えば以前は家の近所にも数多くあった所謂「町の本屋さん」が近年急激に姿を消しつつあります。

皆さんの家の近所でも、思い当たる節があるのではありませんか。そして「町の本屋さん」に代表される小型の本屋が急激に減少する一方で、大型の書店は増え続けています。最近はM&A、企業合併や再編成が叫ばれる時代になっていますが、本屋も例外ではありません。本屋も行き残るのに必死なのです。

そんななか出版業界に関係のある業界で、低迷とは裏腹に、ここ数年元気のいい業界もあります。ここ数年順調に売り上げを伸ばし、拡大を続けています。

それはいったい何の業界か、皆さんはピンと来ますか。それが本の買取ビジネスです。顧客から本を買い取り、それを店舗で古本として別の顧客に売るというビジネスです。

古本屋

本の買取、販売と言えば古本屋ですが、仕組みや考え方としては古本屋と全く同じです。こう言うと、そういえば最近家の近所にもそんな本の買取店ができた、自分の住む街でそのような形態の店を多くめにするようになったと、思い当たる人も少なくないのではないでしょうか。

最近では一つは不況であること、もう一つはエコブーム、リサイクルブームを反映してか、リサイクルショップ、中古品ショップが増えてきています。

そうして店では顧客が自分のいらなくなった物を店に持ち込み、買い取ってもらいます。顧客の物を買い取った店は、その物を商品として別の顧客に売ります。

店から見た場合の売値は当然買値より高く、店はその差額を利益としています。現在すっかりお馴染みになった金券ショップ、金買い店等と考え方は全く同じで、本買取店はまさに本版のそれです。本買取店と言いますが、本買取以外にもCDやDVD、ゲームソフトの買取、及び販売も行っています。

顧客からすれば、自分の家で要らなくなった本やCD、DVDやゲームソフトをそうして店に買い取ってもらって、それらを売った代金としてのお金が少しでも手元に残ります。

またそうした本買取店の商品を買う立場の顧客にしても、言うまでもなくその店で本やCD、DVDやゲームソフトを買うと、新品のそれを売っている店よりも安く買うことができます。

このとき問題になるのはやはり商品の質ですが、その質さえしっかり保証されていさえすれば、誰かが使用した後の中古品を買おうと、値段が新しいものに比べて安いのですから、魅力的です。

ある意味現在のブームに乗って成長してきていると言える本買取店。
ここ数年急激に増えた感のある本買取店ですが、私達から見ればまだまだ知らないことだらけです。

今日はそんな本買取店について紹介します。
本買取店はどうやって本を買い取っているのか、それをどうやって商品に変えているのか、それでどのくらいの利益を上げているのか、といった疑問を皆さんも抱いていることでしょう。

今日はそんな本買取店に迫ってみたいと思います。
この文章を読んだことをきっかけに、皆さんが身近にある本買取店、そして本やゲームソフトにもっと関心を持っていただければ幸いです。