出版不況

この不景気の中、あらゆる業界が不況に陥っています。

造船不況、印刷不況、金融不況…ぱっと考えてみるとこのあたりが思い浮かんできますが、考えてみればこのご時世、不況でない業界のほうが少ないのではないでしょうか。不況にあえぐ業界といえばもう一つ思い浮かびます。

それが出版不況です。昨今、この出版不況が叫ばれるようになってもう久しいと言われています。

ということで、皆さんもこの出版不況という言葉を耳にしたことがあるのではないかと思います。

この出版不況という言葉がいつごろから言われるようになったかというと、大体1990年代末から言われるようになったとされています。今から振り返れば、バブル経済がはじけてから数年経った頃です。出版不況という言葉は、文字通り、日本の出版業界が「不況」に陥っている状況を示す言葉です。

言葉だけでは皆さんにも実感できないでしょうから、もう少しわかりやすく出版不況について紹介してみたいと思います。

出版布教についてイメージしやすい事実を挙げるとすれば、1997年頃をピークとして、日本の出版産業の市場規模は年々縮小してきていると言われています。この頃から出版不況を如実に表す事象が目立ってきます。

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雑誌の休刊、廃刊等と言ったニュースも出版不況の象徴

有名な出版社の倒産、廃業や、先にあげた雑誌の休刊、廃刊等と言ったニュースも出版不況の象徴です。

最近の場合、中には何十年もの歴史を持つ雑誌等も休刊に追い込まれ、まさに時代の流れ、そして出版業界の苦境を実感しないではいられません。

ところで私達日本人はバブル経済崩壊後の所謂「失われた十年」、それに昨今の世界同時不況、金融恐慌を経験しました。出版業界以外にも、現在の日本には不景気に苦しむ業界は幾らでもあります。

では何故このように出版業界に関して、殊更出版不況が叫ばれているのでしょうか。業界の景気が単に世界や日本国内の景気の動向に連動したものであれば、不況が過ぎ去り好景気がやってくると、その業界の景気も活気づくはずです。

ですが出版不況の場合、先に紹介したように1990年代後半からそれが語られ始め、現在に至るまで打開の糸口が見えません。それは一体何故なのでしょうか。出版業界には、他の業界とは異なる何か特殊な事情でもあるのでしょうか。

ここでは現在の日本の出版業界を取り巻く出版不況について、もう少し掘り下げて見てみることにします。

出版不況の原因として挙げられるのは、勿論現在の経済不況が引き起こす原因もさることながら、他にも出版業界特有の、幾つかの事情が重なってそうして生まれた、言わば複合的、そして出版業界の構造的な理由によるものだと言えます。出版不況の原因の一つとして挙げられるのが、所謂「活字離れ」と呼ばれる現象です。